ロンドン駐在生活

アストラゼネカの新型コロナ向けワクチン接種体験談(2021年5月)

みなさん、こんにちは~、ピヨンヌです。

今回はいつもの旅行や住宅の話からちょっと離れて、日本の皆さんがまだかまだかとヤキモキしている、新型コロナウィルスのワクチン接種体験談をお送りしたいと思います。

日本ではなかなか進展していないワクチン接種ですが、イギリス在住の私は既に1回目のワクチンを接種しましたので、皆さんのために体験談が参考になればと思い報告しますね。

イギリスのワクチン接種状況は?

私のワクチン体験談をお話しする前に、まずは直近(2021年5月時点)のイギリスの新型コロナウィルス・ワクチン接種状況についてお話しします。

英国政府の関連ホームページを見ていただくと非常に分かりやすいですよ。英国株などにより非常にイメージの悪いイギリスですが、アストラゼネカが英国の企業であるため、ワクチン接種は非常にスムーズに進展しています。

上の数値は2021年5月9日午後4時時点でアップデートされたイギリスの新型コロナウイルスのワクチン接種状況です。日本の皆さんからは信じ難い数値かもしれませんが、なんと接種対象となっている18歳以上の人口のうち、既に70%弱の人が第1回目のワクチン接種を完了しています。

既に2回とも完了した方も対象の30%を超えているので凄いスピードですよね。

最近、1回目の接種人数の伸びが落ち着いているのですが、それは2回目の接種を第1回目の接種から数週間以内にしなければいけないために2回目の人を優先していることが原因ですので、そこはやむなしかと思っています。

いずれにせよ、世界の先進国の中でここまでワクチン接種が進んでいるのはアメリカとイギリスぐらいでしょうが、イギリスには日本の健康保険制度と同じようなNHS(National Health Service) という「すべての人に平等な医療サービスを提供する」国民皆保険制度があるので、個人的な感覚としてはアメリカよりも国民がまんべんなく接種できているような感じがあります。(知り合いのNY在住の人と話してもそう感じました。)

というわけで、早速私の体験談に移りたいと思います。

ドキドキ!? 新型コロナウィルスのワクチン接種体験談

では、ドキドキのワクチン接種体験談をお話ししますね。

先ほどお話しした通りイギリスは国民皆保険制度があるので、駐在員の私もイギリスの保険制度に加入しています。日本ではなかなか考えられないと思いますが、携帯電話番号もNHS制度で登録しているので、実はワクチン接種の案内は当局からテキストメッセージで携帯に届きます。

いきなり上記メッセージを受け取るんですね。ワクチンが私を待っているらしいですw

もし携帯を持っていない場合でも郵送で通知が来るらしいのですが、携帯をNHSに登録していればこのメッセージで自分が接種可能ことが分かります。

でも、実際の予約はNHSのホームページで行うので、そこを見ていればどの年代の人までワクチン接種が可能になっているかは一目瞭然ですよ。

ちなみに、今現在は年齢が40歳以上の人であれば誰でも接種が可能です。

というわけで、既に40台前半に突入している私はばっちり今回ワクチンの接種対象になりましたので、NHSのホームページで予約を行いました。

予約に際しては、ワクチンの接種会場、時間帯を細かく自分で選択できますので、週末も含めて色々なスケジュールを組むことが可能です。私の場合は、家の近所のワクチン接種会場にしましたので日程が限られていましたが、ロンドン中心部はかなり空きがあるようで、予約作業をしていた翌日のスケジュールも空いていましたよ。

私は予約可能になった日の1週間後ぐらいに予約を入れましたが、その後も私の携帯電話宛に「明日でもこのワクチン接種センターなら予約可能だよ」的なテキストメッセージが送られてきました。わざわざ公共交通機関を使用して都心に行くこと自体がリスクだと思っていたので遠慮しましたが、それほど英国政府は集団免疫を早期に獲得したいということなんでしょうね。

いざワクチン接種会場へ

そして、ワクチン接種の当日。今までインフルエンザの予防接種をしてもアルコールを控えなかった私ですが、今回は前日から体調管理を徹底しますw

接種会場には予約時間の15分ぐらい前に到着しましたが、会場の外にはほとんど人がいません。まぁ、まだ一部ロックダウン中ですからワクチンを接種する人以外にあまり人もいないですしね。

10分前までは外で待機するように張り紙があったので外でのんびり携帯をいじっていると、中にいた係員から出てきて「ワクチン接種でここに来たなら入って」と言われました。「まだ10分以上前だから待ってるんだけど大丈夫?」と聞いたら問題ないとのことでしたので、早速接種会場に入場です。

まずは係員に自分の誕生日と国民皆保険制度の登録番号を伝えると、列に並ぶように勧められます。

当然ですが、ソーシャルディスタンスは保ちながら順番を待ちます。

その後、次のブースの係員に簡単な質問を10個ぐらい聞かれます。

「過去7日間以内に違うワクチンを接種していない?」

「過去10日以内に新型コロナの症状が出たことはない?」

「アレルギーはない?」

「アナフィラキシーショックの経験はない?」などなど

普段英語が聞き取れない時はとりあえず「Yes」って言っておいて、「Yes?Really?」って言われたら「No、No」って訂正する適当な受け答えをしているのですが、今回はほぼ全てNoで答えるバージョンですw

ちなみに、「あなたは何人?」的な質問まで最後ありましたよw おそらく分析に使用するのでしょうが。

そして、2つ目のブースでの質問後にワクチン接種に向かいます。

そこでは、また同じような質問を再度されるのですが、追加で「今日はアストラゼネカを打ちますが、いいですか」と告げられました。後で事情は詳しく説明しますが、個人的にアストラゼネカはできれば避けたかったので、「ファイザーかモデルナ製のがあればそちらがいいんだけどないの?」と聞きましたが、ここにはないとのことでアストラゼネカ製一択です。(涙)

注射を担当するおじさんに、アストラゼネカ製の接種に同意してくれないと今日は打つものがないと言われたのでやむなしでしたかね。ただ、同意する前に「接種後に寒気がしたり、熱が出たり、頭痛がしたり、咳が出たり、味覚がおかしくなったりすることがあるけど、1日ぐらいすれば症状もなくなるから大丈夫」と言われて、妙な不安を煽られましたw

皆さんが気になるワクチン接種後の副作用は?

ワクチンの接種はインフルエンザの予防接種と同じように利き腕ではない方の上腕に注射します。痛さはほとんど感じませんでしたので、インフルエンザよりいいじゃんっていうのが最初の私の感覚でした。

そして、打ち終わったら会場出口近くの係員に、以下のシールを貼ってもらいます。ワクチンを接種した証明だそうですw

痛みもないし、無事終わったと思われたワクチン接種ですが、実はこの後に結構辛い副作用が出ますww

ワクチンは午前中に接種したのですが、夕飯前には倦怠感があり、案の定発熱しました。

注射をしてくれた人も発熱するかもと言ってましたし、37.2度なら全然大丈夫だと思ったのですが、この後すぐに以下の体温に。

まずい・・・38度越えなんてインフルエンザにかかった時以来です。解熱剤や痛み止めは飲んでいいと言われているので、速攻解熱剤を飲みました。

しかし、解熱剤が効く前にあっという間に39度越え。。。コロナワクチン恐るべし!!

ここで皆さんに初めてお伝えすることがあるのですが、実は事前に周りでアストラゼネカのワクチンを接種した40台の日本人駐在員の知り合いから話を聞いた結果、6人中5人が接種日の翌日に38度以上の発熱をしていたので、私もおそらく高熱が出るだろうなとは覚悟していました。

しかし、当日に既に発熱し、更には39度越えまではイメージしていなかったため、ちょっと驚きましたけどね。苦笑

そして、発熱だけではなく頭痛も結構ひどくありましたので、おそらく大人になってから経験した病気で一番辛い状況でした。でも、1日ぐらいで症状は治まると言われていたので、恐怖感はありませんでしたけどね。

というわけで、発熱後は頭痛もひどくて夜もほとんど寝られず次の日を迎えます。4時間ごとにイブを2錠飲みながら37度台まで熱を下げては、効果が切れてまた上昇する繰り返しでした。ただ、症状は1日程度と聞いていたので、次の日は落ち着くだろうと思っていたところ、なんと私は39度以上の発熱が丸2日続きます。

頭痛は接種後翌日には治ったのですが、高熱はしぶとかったですね~。おそらく、私はアストラゼネカのワクチンを接種している日本人駐在の中でも最も年齢が若い部類だったので、その分症状が重くなりやすかったのだと思います。

実は、アストラゼネカのワクチンは年齢が若いほど副作用が出やすいとの結果が出ていて、政府もその事実は認識しているんですよね。実際に、イギリス政府も30歳未満の人はアストラゼネカのワクチン接種は推奨しないと従来から明確に声明を出していました。

ただ、おそらく彼らの想定以上に年齢の若い人たちに副作用が出たのか、5月7日に40歳未満の人へも推奨しないというルールに切り替わりました。どのみち私は40歳以上なのでアストラゼネカを打たれる年齢なのですが、もう少し時期を待っていたらファイザーかモデルナになっていたかもしれませんw

まとめ(イギリスのコロナ感染拡大状況)

というわけで、今回は新型コロナウイルスのアストラゼネカワクチン接種体験談をお送りしました。

アストラゼネカのワクチンは年齢が若いと副作用が出やすいようですが、まぁインフルエンザに罹った程度の感じですかね。正直、一時的に副作用が出るかもしれないことが分かっていれば、そんなに不安はないと思います。これで抗体ができるのであれば全然OKという感じですね。集団免疫を獲得して、コロナを抑え込むことができますから。そして副作用があった方が、今自分の身体の中に抗体ができている感じが一段としますしねw

この記事の最初にも記載しましたが、イギリスではワクチン接種対象者の約7割の方が既に一回目のワクチン接種を終えています。

日本と比較して厳しいロックダウンの影響もあって、現在英国のコロナの新規感染は相当落ち着いてるのですが、個人的にこのワクチン接種の進展が最も効果があるのではないかと思っています。だって、下記チャートの通りなんですが、2020年末には1日8万人を超える新規感染者がいたイギリスが、なんと足元1日2千人を割り込んでいるんですよ。イギリスの人口が6,500万人ぐらいなので、日本の人口がざっくりイギリスの2倍だとすると、日本で1日16万人の新規感染者がいたのが、半年経過しないうちに1日4,000人以下まで低下したイメージなんですよ。これすごくないですか??

なので、若干恐怖体験にも思えるアストラゼネカのワクチン接種ですが、ここまで効果があるのであれば、やはりコロナを抑え込むためにも協力しなければと引き続き思っています。日本もワクチンの接種が進んで、半年後には明るい未来が待っているといいですよね!

ただ、2回目の方が症状が重くなりやすいと言われているので、これよりしんどい2回目がやや恐怖ではありますが、またその時の体験談は次回接種の7月頃にお伝えしますね。

では、次回の記事を楽しみにしていてください。

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