みなさんこんにちは~ ピヨンヌです。
今回は、イギリスでの自動車維持費用についてお伝えしたいと思います。
以前まとめた「イギリスでの自動車購入方法」や「イギリスでの自動車保険」に関する記事を読みたい方は、以下のリンクをご参照ください。
イギリスでの自動車の年間維持コスト
日本で自動車を保有していた方は、自動車って持っているだけでお金がかかることを認識されていると思います。
日本では車両重量税、駐車場代、自動車保険代、JAF年会費、車検代など色々ありましたよね。
イギリスでもほとんど変わらない状況ですが、個人的には物価が高いわりに自動車の維持コストは低いと思っています。
また、中古車市場で車も安く購入できますので、日本よりは自動車を保有するトータルコストが低いのではないでしょうか。
では、どのようなコストがあるのかについて整理しますね。
自動車の維持費用はどういったものがある?
イギリス、特にロンドンで生活するには、主に以下の7つの費用が必要となります。
これは年に一度支払う必要がある費用です。日本でいう自動車重量税みたいなイメージですが、CO2の排気量によって納税額が変わるんですね。つまり、環境にやさしい自動車ほど税金が安くなっているんです。
なので、初度登録が最近の車ほどエコカーになっているため税金も低くなる傾向があり、電気自動車などは無料の車種もあったりします。
私の自動車は結構燃費が悪い部類なので、周りに聞いてみるとかなり高いと言われましたが、それでも年間£300ぐらいですね。相場的には£100~£300が多いようです。
なお、車を購入する時にも車のナンバーさえ入力すれば、簡単にこの金額は分かりますので事前にご確認頂いた方がいいと思います。Auto Traderなどの中古車購入サイトでは、一般的に自動車ごとに税金額は表示されていますので、購入時に分かりますけどね。
もし知人から購入する場合など、情報がよく分からない場合はイギリス政府のHPで検索すれば大丈夫ですよ。
日本では、新車登録後3年間は不要ですが、通常は2年に1回必要になりますよね。
イギリスでも同様に新車登録後の3年間は不要ですが、その後は毎年受検しなくてはいけません。MOTは有効期限の1ヶ月前から受けることができ、合格した場合は現在の有効期限から1年間有効な証明書が発行されます。
気になる費用は、ざっくり£50ぐらいですね。日本の車検費用と比較すると断然安いです。そこら辺の検査してもらえる工場に行けば、1時間程度で終わってしまうものです。
しかし、一つご注意頂きたいことがあります。
イギリスにおけるMOTという検査は、最低限に道路を走るためだけの検査であり、日本の車検基準より相当甘いようです。
なので、イギリスでは年1回程度はしっかりと整備されている方が多いのではないでしょうか。私の周りにも、MOT検査のタイミングで一緒に色々な整備をしてもらうという方が多いです。
実際に、私もMOT検査時に追加でエンジンオイルの交換などを含んだ整備・点検を日系中古車ディーラーにお願いしました。でも、その費用も£200ぐらいで、日本の車検費用よりは安いと思いましたよ。
また、自分の所有自動車のMOTの検査結果はこのサイトで確認できますので、新しく他人から自動車の購入を予定している場合は、念のためチェックしておくのもいいかもしれません。
次は自動車保険ですね。
イギリスでは日本の自賠責保険のような強制保険の仕組みはありませんが、その代わりに、「対人・対物賠償保険」は自分で民間の保険会社に加入することが必須となっているようです。
自動車保険については以下の記事にまとめていますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。
これは、当然ながら自宅に駐車場があれば費用としては必要ありません。
ただ、逆に駐車場がなかったとしても、ロンドンでは各カウンシル(自治体)に申し込めば、年間£100~£200で路上駐車する権利が与えられます。
金額は各カウンシルで変わりますが、ここでもCO2の排気量などを基に料金が決まるので、新しく燃費がいい車を選ぶのは重要かもしれません。また、ガソリン車よりディーゼル車の方が、この駐車代も高くなるのが一般的なようです。
でも、東京で駐車場を借りることを考えれば相当割安ですよね。月々の費用ではなくて、年間費用ですから。
これは、日本でいうJAFみたいなものですね。
こちらでは、よく「AA」と書かれた黄色の車をよく目にしますが、それがイギリスのメジャーなロードサービスです。
イギリス在住の日本人に幅広く支持されているのは、日系自動車ディーラーのJEMが取り扱っている「jaz」というロードサービスで、英国最大のロードサービス「AA」のメンバーシップに特別料金で加入できるというものです。
欧州大陸でのサポートを含めるなどサービス内容によりますが、料金は年間£100~£200ぐらいなので、日本車対比でよく故障すると言われている車に乗られる場合は加入しておいて損はないと思います。
気になる方は、こちらのjazのサイトをご覧ください。
コンジェッションチャージとは、ロンドンの渋滞緩和のための課金であり、渋滞税とも訳されています。ロンドンの中心地区では、平日の朝7時から夕方6時までに中心エリアを運転すると、£11.5の通行料を使用日ごとに支払わなければいけません(2019年現在)。
詳しい内容は、以下のおすすめ自動車購入方法の記事にまとめていますので、そちらをご覧ください。
こちらは、古くて排気ガスの量が多い車両に課金する制度で、「超低排出ゾーン規制(ULEZ)」といい、2019年に施行されました。
この制度により、2005年以降に初度登録されたガソリン車、2015年以降に初度登録されたディーゼル車以外は、ロンドン市内に入るために一日£12.5が課金されます(上述したコンジェッションチャージとは別途支払う必要があります)。
この制度の対象範囲は、コンジェッションチャージの課金地区より広範囲で、基本的にロンドンで生活する場合には避けることは難しいと思います。イーリングから西、フィンチリーより北にしか自動車は使用しないという人以外は厳しいので、基本的にはこのULEZ費用が徴収されない自動車を購入するのがいいと思います。
これも、詳しくは上述したコンジェッションチャージと同じリンク記事にまとめていますので、ご覧ください。
まとめ
というわけで、今回はイギリスにおける自動車維持費用についてお話しました。
特にロンドンでは環境に悪影響を与える自動車への課税が厳しくなっていますので、それを考慮すると比較的新しくCO2の排出量も少ない自動車を選ぶと経済的かもしれませんね。
特に、ディーゼル車は燃料代も高く、上述したULTZ費用を支払わなければならない車が多くなってきますので、ご注意ください。
では、次回はイギリスでの免許取得情報についてお話したいと思います。
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