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高級ブランド革靴がファクトリーショップで安い③ ~英国紳士靴の聖地ノーザンプトン巡り・エドワードグリーン編~

みなさん、こんにちは~

今回は、ノーザンプトンにある英国高級紳士靴のファクトリーショップ第2弾として、エドワードグリーンについてお話したいと思います。

エドワードグリーンといえば、ジョンロブにも劣らない高級革靴ブランドで、価格も正規品だと日本で20万円ぐらいします。

しかし、エドワードグリーンのファクトリーショップもジョンロブと同様にアウトレット品が半額以下で購入できることが多いので、ジョンロブに続いて今回皆さんにお話しします。

また、前回のJohn Lobb(ジョンロブ)のファクトリーショップの紹介について興味がある方は、以下の記事をご覧ください。

Edward green(エドワードグリーン)とは

ジョンロブと同じく、エドワードグリーンも革靴好きで知らない人はいないと思いますが、そうでない方もいると思いますので簡単に説明しますね。

エドワードグリーンは、ジョンロブが創業した20数年後の1890年に同じくノーサンプトンで創業しました。創業当初から高品質な高級紳士靴の生産に特化し、生産数を1週間あたり約250足まで絞ってクオリティコントロールを行っていたと言われており、ウィンザー公やアーネスト・ヘミングウェイといった著名人たちにも愛用されて「伝説の靴」とまで謳われるようになっていました。

ところが、ジョンロブと同じく1970年代に経営難に陥り、一時は米国資本になるなどの不遇を経験しながら、最終的には破綻寸前の状態にまで追い込まれます。そんな瀕死のエドワードグリーンに手を差し伸べたのが、今は亡きイタリアの靴デザイナー、ジョン・フルスティック氏です。彼が1983年ブランドを買収するかたちでエドワードグリーンを再建しましたが、その時の買収額は借金の返済額プラス「1ポンド」だったと言うエピソードがあります。

ジョンロブと同じくすごい品質を持っているのに、同じように経営難に陥ってしまうんですね。苦笑

やはり高級嗜好品というのは、景気のあおりを受けやすいのかもしれませんし、職人ならではの経営面を度外視した気質が原因だったかもしれません、、、

 

それはさておき、その後エドワードグリーンの社長の座についたジョン・フルスティック氏は、デザイナーとして活躍していた経験を活かしてブランドの再興を目指し、美しくデザインながらも履く人を選んでいたラスト(革靴の型のことです)は、より万人の足に合うよう修正されます。

英国の革靴と言えばブラックという考えしかなかった時代に、エドワードグリーンは手染めのブラウンの革靴を手がけるなど絶大な人気を博しました。そして本来のスタイルであった品質重視の信念に基づき、精鋭の職人たちによる少量生産体制へと方向性を戻して行ったのです。

ジョンロブはビスポーク専門店からの既製品販売という流れでしたが、エドワードグリーンは当初から創業当初から高品質な紳士靴を限定して提供してきたブランドなんですね。そして、近年の新しいデザイナーに寄って再建され、品質や技術を維持しながら、より万人受けする方向に発展していったようです。

ちなみに、エドワードグリーンが危機に瀕したのは1970年代だけではありません。苦笑

1995年にエドワードグリーンがジョン・ロブに向けた革靴を制作したことにより、その品質の高さが親会社のエルメスに評価されて買収を持ちかけられたエドワードグリーンは、フランス進出を目論んでいたこともあり一度は手を組もうとします。しかし、結果的に経営は悪化し、最終的に自社株をエルメスに売却して、創業以来ともにしてきた工場と看板ラスト「#202」も差し押さえられることになってしまいました。

その時、同じ英国ノーサンプトンのクロケット&ジョーンズなどのブランドに革靴製造を委託することでどうにかブランドを存続させ、その後新作ラストの開発によって復活を遂げています。今やジョンロブに並ぶポジションにありながら、エドワードグリーンは波瀾万丈な歴史を歩んでいるんですね。

これがエドワードグリーンの概略です。歴史的な重みが、このブランドの素晴らしさを物語っていると思います。

では、ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、次に実際のファクトリーショップを紹介しますね。

ファクトリーショップのご案内

では、実際にエドワードグリーンのファクトリーショップをご案内します。

Edward Green(エドワード グリーン)※メーカーHPはこちらをクリック

■住所:Cliftonville Rd, Northampton NN1 5BU

■電話番号:01604 626880

■営業時間:(月曜日~金曜日)AM9時~PM4時、(土曜日・日曜日)休み

■平均価格帯:(日本国内販売)20万円程度、(英国ショップ販売)£1,000程度、(ファクトリーショップ)£500程度

※平均価格帯はある程度の相場観把握のために記載しており、実際とは異なることもありますのでご了承ください。また、営業時間も2019年時点のものであり、季節によってHolidayもありますし、今後変更になる可能性があります。

<地図>

エドワードグリーンは上記地図の右下にありますね。地図の左下の、ロンドンからの電車が到着するノーザンプトンの駅からはタクシーで10分弱ぐらいです。

そして、ファクトリーショップの建物が下の写真です。車での来客向けに敷地内に駐車場がありましたので、路上駐車をしなくて便利ですね。

建物入り口付近にある大きい窓からは、実際に靴を作っている工程を見ることができます。まさにファクトリーショップですね。

ファクトリーショップの中に入る

入り口でブザーを鳴らすと、ドアを開けてもらえます。しばらくすると、案内してくれる人が入り口付近まで迎えに来てくれるので安心です。

ちなみに、入り口付近にトイレがありますので、一言告げればかりることができます。

また、訪問者は名簿に名前を記載する必要があるのですが、この名簿を見ると8割ぐらいが日本人の名前だったので、ジョンロブの店員が言っていたことは事実だなと感じました。実際に、ここでも数人の訪問客と会いましたが、中国人グループが1組と、日本人グループが3組でしたので納得です。 笑

その後、入り口から商品が陳列してある場所まで移動する時に、これぞ工場という感じの場所を通るので雰囲気がありますよ。

これらの写真の通り、かなりのアウトレット品が置いてありました。

定番のブラックのビジネスシューズもありますね。私はDOVER(ドーバー)というモデルがエドワードグリーンでは気になっているのですが、自分に合うサイズがバッチリおいてありました(まだ私には高くて手がでませんでしたけどね)。

それ以外にも、王道の内羽根ストレートチップ「チェルシー」も置いてありましたよ。

そして、気になるお値段ですが、下にPRICE LISTがあります。靴の裏にOSまたはFSと記載してありましたが、基本的に欲しい商品はOSでしたね。OSとSFの違いがよく分からなかったので、今度訪問した時に聞いておきます。

狙っている靴は大体£650でしたので、ポンド円を1ポンド=130円で円換算すると約84,500円!

DOVERだと日本の正規店だと201,960円の商品が、アウトレット価格だとはいえ約60%オフで売っていますので、割引率で言うとジョンロブと同じぐらいですかね。

なので、ここからVAT還付が受けられる日本からの旅行者は、更に20%オフになりますよ。

ちなみに、エドワードグリーンのファクトリーショップには、通常よりもより安くなっている陳列だながあり、そこには色々なサイズの処分品が置いてあります。

値段的には£200ぐらいからありましたので、もし運よくお好みの靴でサイズが合うものがあれば即買いだと思います!

まとめ

というわけで、今回は英国紳士靴の王様ジョンロブにも劣らないエドワードグリーンのファクトリーショップについてご紹介しました。

ジョンロブと同様に日本だと高過ぎて手がでないエドワードグリーンも、ノーザンプトンのファクトリーショップなら割安感からなんとか購入できるレベルになります。通常20万円の靴がファクトリーショップだと60%程度安くなっていますから、興味がある人は購入する気になりますよね。

更に、日本から来られた方はVAT(付加価値税:20%)が還付されるので、なんとか購入可能なお値段になってくるのではないでしょうか。

ジョンロブと同様に、セールをやっているとも聞いたことがあるのですが、私は行ったことがないためもし開催されていく機会があれば、また紹介したいと思います。2018年のエドワードグリーンのツイッターを見ると、11月に15%セールが開催されているようです。

では、これでエドワードグリーンの情報は終わりです。まだ、ちょっと値段が高いですよね。

そこで、次回からは初めての高級靴購入として入りやすいブランドを紹介して行きたいと思います。まずは、クロケットアンドジョーンズからです。お楽しみに~

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